[トップページ]>[作品集]>[イタリアの街で アッシジ]
H13年9月
日本と同じ敗戦国で爆撃も受けただろうに同じ街を残し続けた執念に圧倒される。 復活を信じるカトリック教徒の魂が、積み上げられた石達の中で来たるべき日を待っているかのように思える。 人の命を思うとき、自分が生きてきた痕跡を永遠に続くものの中に止めておきたいと考えるのは、心の深いところで魂の宿り場を求めているからなのだろうか。 涅槃を説く仏教ではそれは執着になるのだろうか。 (パステル画)